Zine

西村真一さん

粋な居酒屋「よかよか」
一見さんも大歓迎! まつかわは夜も楽しいですよ。

「決して大きな町ではないのに飲食店が多くて、しかもどこも賑わっている」。じつはまつかわには、そんな評判があります。その理由を探ってみると……焼肉好きで、みんなで集まるのが大好きな町民性に加えて、日々活性化に努力する地域の飲食店組合「料飲組合」の存在がありました。居酒屋「よかよか」の西村真一さんは、そんな料飲組合で昨年まで副組合長として活躍。「まつかわは誰とでも仲良く飲める町」と話す西村さんに、話を聞きました。

 

インタビュー動画(2分32秒)

一度来たら常連さん! 旅行者にやさしい「まつかわ人」

 

──まずはこちらのお店の歴史から教えていただけますか。

 

西村真一さん(以下、西村) オープンは20年前の10月22日です。いま、21年目に入りました。僕は高校の時に調理を学んで調理師免許を取り、大阪で就職していたんですが、母がこの店をオープンさせるにあたり、「いっしょにやらまいか(やらない?)」と。それで戻ってきて、ずっといっしょに店をやっています。

──お店にはどんなお客さんがいらっしゃいますか?

 

西村 やっぱり常連さんが多いですけれど、旅行者の方もたまに見えますよ。まつかわの人って世話好きな人が多いのか、知らない人がいるとむしろお節介を焼きたくなっちゃう。話しかけたり、「これ食べてみる?」ってサービスをしちゃったり。地元の人同士でも、年代問わずいつのまにか打ち解けて友達になっていたりする光景がうちではよく見られるので、本当にありがたいな、いいお客さんに恵まれているなって思います。

だからうちでは、「一度来たら常連さん」って言っていますよ(笑)

この日は常連さんがカウンターに集まり、早速「カンパイ!」

この⽇は常連さんがカウンターに集まり、早速「カンパイ!」

 

──まつかわには飲食店が多いという噂は、西村さんも実感しますか?

 

西村 まず、焼肉屋さんは日本一多いっていうことで、テレビで全国放映されたんです。今もそうなのかな。飲食店も負けず劣らず多くて、1万3000人規模の町に50軒。最近もお店が増えているんだけれど、減るっていうことはない気がするんです。ここで20年お店をやっていても、廃業したって聞いたことがないんじゃないかな。それって、この業界では珍しいことだなあと思います。

店主とお客様のあたたかな「支え合い」が元気の理由

 

──まつかわの飲食店が元気な理由は、どういうところにあるのでしょう。

 

西村 まず、お店をやっている人たちが楽しんでいますよね。仕事である以上に、趣味……ではもちろんないけど、おもてなししたいという気持ちが強いというか。そういう気持ちを汲み取って、お客さんも応援してくれるので、「みんなで店に集まって、みんなで飲む」という文化が根付いているんだと思います。

僕自身、定休日は設けているけれど、頼まれれば開けちゃいますし、休みの日もお客さんとゴルフに行ったり、草野球したり。まあ、忙しいといえば忙しいんですけど、こうやって暮らせることが楽しいですよね。

伊那谷名物・オオスズメバチの焼酎漬け。この他にも店内には手作り果実酒などがたくさん

伊那⾕名物・オオスズメバチの焼酎漬け。この他にも店内には⼿作り果実酒などがたくさん

 

西村 僕も所属している「松川町料飲組合」のメンバーでも、集まればみんなで飲みに行きますよ。同じ業種の人たちが集まっているので、本当はライバルなのかもしれないけれど、やっぱり「仲間」という意識が強くて。「今日開いている店に全部行こう!」って、何軒もハシゴしたりもします(笑)。そんななかで今、取り組んでいるのはシードルを盛り上げること。まつかわ名物のシードルを、各店できるだけ置くようにして、乾杯のときにビールじゃなくまずシードルをおすすめするようにしています。

地元の味を、地元民が通う店で味わってみて

 

──「よかよか」さんの名物メニューはありますか?

 

西村 うーん、いろいろあるんだけど、冬ならねぎだれのおでんが伊那谷らしくておすすめですね。このあたりでは家庭でも、おでんにはネギを刻んだタレをつけて食べるんですよ。味付けはそれぞれなんだけど、うちは鰹節としょうゆとみりんの、ちょっとトロッとした感じかな。

あとは、ラムしゃぶもいいですね。伊那谷のなかでも下伊那はとくに、ラムやマトンのジンギスカンがよく食べられているんですが、ラム肉をしゃぶしゃぶにして、ポン酢で食べるのがうまいです。そのほか、春から夏は川魚、秋はきのことか、地元の食材を使ったメニューはいつでも何かしらあると思うので、気軽に聞いてみてください。

メニューの一例。どれもボリュームたっぷりの盛り付け

メニューの⼀例。どれもボリュームたっぷり

 

──では最後に、まつかわを訪れるみなさんにメッセージをお願いします。

 

西村 じつは我が家も、母は九州から引っ越してきた、いわば移住者なんです。外から来た人でも受け入れて「いっしょに楽しもう!」という気質が、まつかわの魅力。最初はちょっと勇気がいるかもしれないけれど、ぜひのれんをくぐって夜のまつかわを楽しんでほしいです。

あ、それとうちの隣のスナック「夢夢」は、弟がやってます! こちらもどうぞよろしくお願いしますね(笑)

にしむら・しんいち

九州⽣まれの⺟と共に、「粋な居酒屋よかよか」を経営。松川町料飲組合の副組合⻑を務めたほか、⾃治会や壮年団、消防団など地域の数々の活動でも役を担ってきた若⼿のホープ。その⼈柄に魅かれ、店は多くの常連客で賑わっている

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